忘れっぽくなった自分のために残したビンボーな備忘録

断熱、防音、防犯のために内窓を・・・DIYで簡単取り付け

eyecatch画像

建物で一番熱が逃げるのは開口部の大きいガラス窓の部分であると言われており、更に一昔前の窓枠は熱の移動が大きいアルミサッシであったため、断熱の考え方から非常に効率の悪い窓だったようです。

目次

内窓の取り付けはDIYでも簡単でかつ経済的

初めて内窓をDIYで取り付けたのは5年前のことです。

今回5枚目及び6枚目となる内窓取り付けを行いましたので、参考になればと思いご紹介いたします。

断熱だけではなく防音や防犯にも適している

下図は既存の窓、今回取り付けた内窓、そしてこれらの間にできた空気層の関係です

二重窓による効果のイラスト
( 画像はLIXILリフォームショップから借用 )

● 防音として

最初に取り付けたのはピアノを置く場所の窓でした。二重窓にすることによりピアノ練習時の音が騒音として外に漏れるのを少しでも減らすためでした。

ピアノ室の内窓
最初の目的は外部に漏れるピアノの音をできるだけ小さくするためだった

● 断熱として

その後取り付けたトイレの窓(2か所)はジャロジー窓でした。複数の細いガラス板を並べたもので、ガラスの角度を変えることで雨の日でも雨を防ぎながら窓を開けることができるものです。

当然隙間風だらけなので、寒いトイレの防寒のために設置しました。

● 防犯として

また二重にすることでツーロックとなるので侵入までに時間がかかるため侵入をあきらめさせる心理的効果もあるでしょう。

貫通しにくい「安全合わせガラス」というものを採用すればさらに防犯の効果が高まります。

すりガラスタイプや障子タイプを選ぶことで光を入れつつ目隠しにもなります。

トイレのジャロジー窓や三角出窓にも

【ジャロジー窓】

断熱性が非常に悪いトイレのジャロジー窓に
細長いガラスを一枚一枚並べたもの  

ルーバー窓ともいいますが、外から1枚1枚ガラス板を簡単に外せるので、風通しがいいことに加え防犯上は無防備と言ってもいいものです。

そのため外側には格子を設けると共に内窓を1枚追加することは防犯にも大きな効果があるのです。

【出窓】

階段踊り場の出窓
階段踊り場付近の出窓

出窓は表面積が広く、上下部分も外気に接しているため熱の移動がより大きくなります。

内側にもう一枚窓を設けることは大きな断熱効果をもたらします。

実際の内窓の取り付け作業

まず窓の大きさを計測して注文する

正確に計測する
上下サイズを正確に計測をして注文

窓のサイズは正確に測ります。

さすがに6回目の施工となると気が緩んだのでしょうか、実際に縦枠を取り付けようとしたところ入らないのです。測りなおすと2、3ミリ長かったのです。

縦枠はのこぎりでカットして済みましたが、窓そのものはカットできません。何とか無事入りましたが、あと1mm長かったら無理でした。

サイズの測定は慎重かつ正確に行いましょう。

届いたらまず検品

製品が届いたら検品します。部品は縦枠、横枠各2本ずつと、窓本体(メーカーでは障子と言っています)が2枚。

ねじは小さい袋に入っているので見逃さないように。ねじの本数は2本程度多く入っています。

ガラスが入っているので破損していないかも調べます。

製品が届いたら員数チェック
梱包を開いて検品

以前は自宅まで届けてもらっていましたが、最近は輸送料が別途6000円かかるというので、運送業者の支店まで車で取りに行きました。6000円ですよ。

もちろん製品を引き取った後の損傷などは責任を負うことになりますので、取り扱いは慎重に行います。

窓枠の取り付け

縦枠を取り付ける
縦枠を取り付ける
横枠を取り付ける
横枠を取り付ける

最初に縦枠を、次に横枠を取り付けていきます。

知っておいた方が良いこと

本体下部には戸車という車輪がついており、その高さを調整することができます。

窓を窓枠に入れる前に、戸車調整の仕組みを簡単に見ておきましょう。

窓を逆さにしてドライバで調整ねじを回し、戸車がどのように上下するのかを確認しましょう。

ねじを右に回すと戸車が下がり、結果として窓全体が上に上がります。つまり上下に突っ張る形になります。

窓を取り外すときは、このねじを左に回して窓全体を下げます。そうしないと外せません。

事前にその構造を知っておくと、窓を取り付けた後に戸車の高さを調整(建付け調整)する際、やみくもにねじを回してねじが外れてしまい慌てるなどということを避けることができます。(経験談)

事前に戸車調整のメカニズムを知ろう
ゴムのキャップを外して十字ドライバを差し込む
戸車と戸車高さ調整用ねじ
調整ねじを回すと戸車の高さが上下する

● 施工前

窓枠には内窓を取り付けられるだけの幅が必要です。足りない場合はふかし窓という窓枠の拡張部材のようなものをあらかじめ取り付ける必要があります。

内窓設置前
内窓を付ける前(洗面脱衣所) 窓枠が広いので内窓を取り付けるのに十分

● 施工後

既存のアルミサッシの窓には手を加えることなく内側に樹脂製サッシの窓が取り付けられました。

内窓を設置後
樹脂製サッシも断熱に貢献(洗面脱衣所)

断熱窓の効果はいかほどに

内窓を付けたからといって暖かくなるわけではありません。だって発熱するわけではありませんから。しかし…。

● 気温の変化は幾分抑えられている

昨年ノートに残したいくつかのメモの中から日没後の外気温の低下に伴い室温(無暖房の脱衣所)が日中の18℃から12℃まで下がったケースを見てみます。(その時の外気温は10℃以下)。

施工後でほぼ似たような状況を探したところ室温は15℃、両窓の間の空間では13℃ほどを示していました。

● 実際のところ12℃も15℃も寒いのは同じだが…

この3℃を大きいと見るか小さいと見るかは人それぞれかと思いますが、裸でいる脱衣所では12℃と15℃のいずれも寒いことに変わりはありません。

じゃああまり意味がないなと思いますか。いや、そんなことはありません。

これまでは窓付近に近寄ると感じていたあの冷気、これは無くなりました。

内窓が熱の移動をかなり抑えてくれてるんだなと実感したところです。

また気温の変化を小さく抑えていれば、暖房を入れる際にはより暖まりやすいものです。

(おわり)

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