自然換気と言えばガラリと軒天有孔ボードが昔からの代表的な方法
我が家は外壁上部に設置されたガラリと有孔ボードを使った軒天(軒裏)換気の併用で屋根裏の換気を行っています。

これは結構古くからある方法だな






これらにより屋根裏の通気性を確保し、蒸発した湿気や余分な熱を外部に放出することで、建物内部の快適性を向上させると同時に屋根や断熱材の劣化を防いでいます。
屋根裏内の熱気(湿気も)を強制的に排出させる
前回、天井に断熱材を敷き詰めたところ、それまでに比べ夏の2階の室温は劇的に下がったという記事を書きました。
しかしこの天井断熱により2階への熱の移動が減った代わりに、屋根裏の熱塊はより強烈になったのではと(感覚的に)思い、DIYにより屋根裏に換気扇を設置して自然換気に加え強制換気もすることにしました。
換気扇として中間ダクトファンを使用しました
ファンモーターをダクトとダクトの間に付けるか吸排気口に付けるか
天井裏空間の熱をダクトを通して強制的に外に排出するのですが、二つの方式があります。
一つはダクトの中間にファンを取り付けるタイプ、もう一つは吸気口又は排気口にファンを付けるタイプです。(ファンは吸気か排気かに留意)
今回購入したのは下の写真のような中間ダクトファンです。両側にダクトが接続されます。


取り付けパーツは付属していないのでホームセンターなどでパーツを探しました。据え置きにすることもできます。工夫してみましょう。
ここでは本体を吊り下げた例をご紹介します。






吸排気グリルを取り付け、アルミダクトホースで接続
ダクト内に小動物やごみが入るのを防ぐため吸排気口(グリル)を取り付けます。
吸気口はできるだけ高い(熱が集まる)ところに




吸気口は屋根裏内の一番高いところに設置しました。
この吸気グリルと排気グリルは、ダクトファンの両側にそれぞれアルミダクトでつなぎます。接続部分はアルミテープでしっかりと留めます。
排気はベランダの天井部分から
ふろやトイレの換気口は壁面に設置されていますが、素人が壁に穴をあけるのは抵抗があったので、写真のようにバルコニー天井から排気させることにしました。




アルミダクトとダクトファン、吸気口、排気口をそれぞれ接続
接続部はアルミテープでしっかりと固定する




このアルミダクトは蛇腹式であり、現場に合わせて長さの調整ができるので施工は簡単です。
近所のホームセンターなどで比較的手に入りやすいです。サイズ(口径)に注意。(近所のホームセンターにて)
ダクトが長い場合は吊り金具で吊る
ダクトがある程度長い場合は両端に荷重がかかるので途中で吊る必要があります。
針金でもいいのですが、安価で便利な金具も販売されています。





アルミダクトは内側のギザギザに油が溜まって火災のもとになるので、自治体によっては条例で台所の換気には使えないところもある
天井裏は特に問題はないけど
電源は電気工事業者に依頼または別の方法も…
製品の電源コード(アース線を含む3線)には棒状端子が付いているだけです。
電気工事士の資格がなければ直接結線ができないので業者に依頼しましょう。(これが一番ネックかも)
あるいはコードの先端にプラグを取り付けて壁のコンセントに差す方法なら無資格でもOKですが、本体からスイッチまでの配線の取り回しを考えると、見た目にも美しいとは言えない気がします。
屋根裏、2階居室、屋外の1日の温度変化を連続測定
強制換気で屋根裏の温度は下がるのか
工事が完了した後に一度簡単に計測をしたことがあったのですが、1年が経過したこの7月から屋根裏、2階居室、そして屋外の3ヶ所にSwitchBot温湿度計を設置し、1分間隔で連続測定を行いました。
各箇所に設置したSwitchBot温湿度計






2か月以上観測したデータの中から、ある1日のデータ(それぞれ30時間)を基にそれぞれグラフ化してみました。(測定は2025年夏)


図1:換気扇運転中


図2:換気扇停止中


グラフにすれば換気扇のon、 off により屋根裏の温度変化にどのような効果があるのか直感的にわかるかなと思ったのですが、残念ながら図1、図2ではよくわかりませんでした。
グラフではなく数値そのものを比較するために表にしたものが図3です。
図1:換気扇のon、offと各箇所の最高温度(40日間の中から測定日を適当に抽出)
| 測定日 | 屋根裏換気扇 | 屋根裏 (℃) | 2階居室(℃) | 屋外(℃) |
| 7月7日 | on | 43.1 | 32.6 | 32.2 |
| 7月29日 | off | 38.1 | 32.2 | 32.2 |
| 8月5日 | on | 40.7 | 32.8 | 33.4 |
| 8月13日 | off | 40.8 | 32.4 | 31.7 |
| 8月18日 | off | 39.2 | 32.2 | 32.9 |
結果は換気扇の運転、停止に関わらず屋根裏内の最高温度はいつも外気温より7~10℃高く、運転しても外気温並みに下がることはありませんでした。
また2階居室内(エアコンは停止)の温度も常に外気温とあまり変わりませんでした。
強制換気をしてもあまり効果はないのか…
では、屋根裏強制換気はあまり意味が無いのでしょうか。
いいえ。実際に排気口の下にいると相当の熱風が吹き出しているので、しっかり排熱しているのは間違いありません。


猛暑日には換気も追いつかない
ただ、屋根裏という非常に大きな空間内で、「軒天有孔ボード+ガラリ」による自然換気システムが稼働しているところに、わずか2基の小型換気扇を追加したところで、その効果は目に見えるものではなかったといった感じです(無意味ではありません)。
我が家は太陽光発電パネルを載せるために、新築時から切妻屋根にしていました。
そのため屋根の最大面積部分はしっかりと南を向いているので、受ける太陽熱も相当なものです。
なので排気口から排出される熱風を感じると、小型換気扇2台ながらよく頑張っているなと思います。
24時間換気システムに応用できる
最近の家屋は24時間換気システムの導入が増えているようです。
室内換気はシックハウス症候群、カビ、ダニ、そして感染症リスクを防ぐのに大きな効果があり、今や必須となっているのでしょう。
それで2003年に建築基準法が改正されて設置が義務付けられたようです。(我が家はそれより古い)
この24時間換気には1種から3種まであり、熱交換もする1種タイプではなく換気のみであれば、これまで述べた屋根裏換気と変わらないので、挑戦してみようかと思っています。
後で気が付いたことがら
排出口の位置はよく検討したうえで
この排気口をバルコニーの上(屋根のひさし部分)に付けたため、バルコニーに出ると排熱の塊で一段と暑いのです。(熱塊が屋根裏に戻っていく可能性もあり)
これはちょっと失敗したかなと思っています。



暖かい空気は上昇するから、屋根のてっぺんに換気口を設ける「棟換気」は合理的なんだね



これから家を作る人は検討に値するなぁ
というわけで、ルートを変更しバルコニーの無い反対側から排出するのが良いのかなと考えています。(また楽しみが増えたかも(=_=))
2階居室の温度が外気温並みだった理由
このように、屋根裏の温度に関わらず2階の室温(エアコン停止中)が外気温とあまり変わらないのは、天井裏に敷いた断熱材が効果を発揮していたからでしょう。



そう。天井裏に断熱材を敷き詰めたことの効果だと思うよ。



そうだな。天井断熱材があるからこそ2階の室温は屋根裏の温度の影響をあまり受けないんだ。
24時間換気システムに応用できる
最近の家屋は24時間換気システムの導入が増えているようです。
室内換気はシックハウス症候群、カビ、ダニ、そして感染症リスクを防ぐのに大きな効果があり、今や必須となっているのです。
それで2003年に建築基準法が改正されて設置が義務付けられたようです。(我が家はそれより古い)
この24時間換気には1種から3種まであります。1種は熱交換を行うタイプで、せっかく暖めた部屋が寒くなったり又はその逆ということが無いものです。
単なる換気である2種、3種のタイプであれば、設置についてはこの記事の屋根裏換気と変わらないので、挑戦してみようかと思っています。
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以下この記事で使用した機材です
【使ってみた感想】
真下が自分の寝床なのですが、運転音が非常に静かなので、逆に動いているのかどうか心配になることもあります。
【使ってみた感想】
吸気用として屋根裏の一番高いところへ、また排気用としてベランダ天井に取り付けました。
このグリル部分に吸気用のモーターファンを付けたものもあります。
(おわり)
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