ちょっとした目隠しやフェンス代わりにラティスを設置したいと思っても、さて土台はどうするんだろうとか、台風時に倒れたりしないだろうかと二の足を踏んでしまうものです。実際に台風通過時に傾いたのでその対策も記しました。
思い立ったら半分は完成したようなもの
隣家との境界線は生垣でしたが、最近まばらになってきたのでラティスで目隠しをすることにしました。
大変な作業になるのかなと思いましたが、土台の部分だけしっかりしていれば強度面でも問題なしです。
その土台部分はブロック用、ベースプレート、地中杭と種類がありますが、地面に差し込む地中杭による方法をとりました。
ラティスを構成するパーツ
ラティスを構成しているパーツは以下の通りです。
- ラティス本体
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90x180cmのものを使用しました。他に90x210cmや90cmx90cmのものなどいろいろあります。
- 支柱
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支柱は6cmx6cmで土台のサイズと同じです。高さは90cm、120cmその他いろいろあります。下部の隙間はどの程度あけますか?
- ラティス用固定金具
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4個でワンセットです。
- 地中杭
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支柱に取り付けるためのボルト、ナットそして木ねじが付いています。 地中杭を利用しました。土台には他にブロックを挟むように留めるもの、コンクリート土台に打ち込むものなどがあります。
これらの各パーツを仮止めした姿が次図の通りです。


同じような製品でもメーカーによって価格には大きな開きがあるよ。ホームセンターをこまめに歩いてみよう。
施工の手順
ラティス1枚だけなら前項の写真のように組み立てたものを地面に差し込めばOKなのですが、複数枚を連接した場合はそう簡単にはいきませんね。1枚ずつ継ぎ足していく方法を取りました。
後々のために防腐処理の塗装をしておいた方がいいでしょう。




支柱にラティス用固定金具を取り付けます。この金具を先にラティス側に取り付けてしまうと、ラティスを支柱に取り付けることができなくなります。
まずは様子を見るために最初の1枚分を仮組して設置してみました。
やり方はいろいろあると思いますが、位置決めと地中杭の高さ、レベル(水平)の確認ができたら2枚目以降の設置を行います。




そして端の位置を決めたらラティス1枚分の間隔で地中杭の位置を決めます。当て木をして地中杭を打ち込みます。
ラティスの横幅は180cmなので、1枚目から180cmのところに地中杭を打ち込みます。少々の誤差は吸収されますから気にしないでください。




境界線にブロックを設置した業者を信頼して、これを基準に地中杭の高さを決めました。
ブロックに直接土台を取り付ける方法でも、ブロックがすでに水平を確保している(はず)なので難しいことではないと思います。
初めからすべての地中杭を打ち込んでおいてもいいのですが、私は1枚分ずつ追加していきました。いろいろな方法があると思います。




ねじ留めしておいた固定金具にラティスをスライドして取り付けるだけなので簡単。


ラティスの下部は狭いので注意







狭所専用のドライバがあるよ、スタビドライバっていうんだ
ラティスの上部と下部を固定金具にねじ留めする。下部は地面との間隔が狭くドライバが入らないときは、握り手などの短いスタビドライバを使用するといいです。
ただスタビドライバは持ち手が短いのと狭所で下からねじ込むので力が入りにくいため、あらかじめ予備穴をあけておくと後が楽です。



電動ドライバが入る深さまで地面を掘ってもいいんじゃないか
あるいは…電動ドライバが入る深さまで地面を掘ってしまう


ラティスも1枚や2枚程度なら問題ないのですが、枚数が増えて横幅が長くなるほど高さの凸凹が目立ってしまいます。
両サイドの高さを正確に決めたらその間に水糸を水平に張り、それに残りのラティスの高さを合わせて設置していきます。
ラティスの柱の頂部を軽く叩いて高さを調整するのですが、木製のハンマー(掛矢)があれば効率よく力が入り、安全に作業ができます。。
完成





よく見ると高さに若干凸凹があるけれど、まあいいか
土台部分の見直し
大幅に進路を変えた上にのろのろと進んで長時間大雨と暴風をさらしながら進んでいった台風10号。本体が直近を過ぎ去った翌日の8月29日朝、…


写真は応急的に土台部分の土を足で踏み固めた後のもので、実際にはもっと大きく傾いておりました。
設置した当初は掛矢を使って打ち込むほどの固い地面だったのですが、台風に伴う長雨と強風により長時間右、左と揺らされて、結局傾いてしまったのでした。
【対策】
挿し込むだけだった杭をセメントで固定しました。





比較的固い地面だったので差し込み型の地中杭で十分と思ったのだけど、長雨と暴風にさらされると状況も変わるんだ
(終わり)